5月にメジャー女王となった渋野日向子選手。今度は、8月の海外メジャー「全英AIG女子オープン」の出場権を獲得しました。
渋野日向子選手の他は、畑岡奈紗選手、鈴木愛選手、比嘉真美子選手、勝みなみ選手、上田桃子選手、安田祐香選手(アマチュア)の出場が決定。
賞金ランクトップ5までが出場条件
6月最終週、「アース・モンダミンカップ」を終えた時点で、賞金ランクトップ5に入っている選手には、「全英AIG女子オープン」の出場権が付与されます。
渋野選手は、5月の国内メジャー「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で優勝賞金の2400万円を手にし、一気に賞金ランクが2位に浮上。ここで、全英出場のチャンスが到来しました。
サロンパスカップ後の会見で、『……全英!? 出られるんですか?? 出てみたいです!!』と言っていた渋野選手でしたが、
6月に入ってからは「リゾートトラスト レディス」10位タイ、「ヨネックスレディス」46位タイ、「宮里藍 サントリーレディス」45位タイ、「ニチレイレディス」7位タイと、賞金を積み重ねましたが、大きな加算もなく、賞金ランキングも8位まで後退。
そして、最後の選定となる「アース・モンダミンカップ」では、単独7位までに入らないと全英の出場権は得られません。
渋野選手は、『全英は考えています。先週トップ10にも入ったし一発逆転もあると思います』と、逆転への最低条件クリアを狙いました。
見事な逆転で全英に出場
初日はパープレーと24位タイに終わりましたが、2日目には一気にスコアを5つ伸ばして、10位タイまで浮上。さらに3日目も「69」を記録し、ここでついに“圏内”の6位タイまで上がりました。
そして最終日は、周囲がスコアを伸ばしあぐねるなかパープレーでまとめ、トータル8アンダー・単独4位で大会を終えることができました。
賞金ランキングも3位に浮上し、見事な逆転で全英の出場権をつかみ取りました。
このアース・モンダミンカップは、まだプロテスト合格前の昨年に唯一出場したレギュラーツアー。
その時は予選落ちでしたが、ホールインワンを達成。はじめて賞金を獲得したのもこの大会です。
無事出場権を手にした渋野選手は、『いっぱい稼いだしファーストクラスで行こうかな(笑)』というジョークを交えながら、
『世界のトップ選手がたくさんいるので、練習や試合でのショットを見て勉強したいですね』
また、『出れることに嬉しがってしまっていて、成績を全く考えられていなかったですが、出るからには予選を通過をして、上位に行けるように頑張りたいです』
と抱負を語りました。
実にルーキーらしい初々しい言葉。彼女にとって良い結果になることを願います。頑張ってください。