資生堂アネッサレディス初代女王となった渋野日向子

資生堂アネッサ・レディース最終日(7日・神奈川県戸塚CC=6513ヤード、パー72)

渋野日向子選手が5月の国内メジャーサロンパスカップの初優勝に次ぐ2勝目を挙げました。

通算12アンダーで並んだイ・ミニョン選手とのプレーオフを1ホール目で制し、優勝賞金は2160万円。賞金ランキングも2位に浮上しました。

勝負の分かれ目となった15番ホール

勝負の分かれ目となったのは、4日間で難度1位の15番ホール。首位のイ・ミニョン選手は14アンダー。渋野選手は10アンダーと4打差ありました。

ここで渋野選手は、15メートルのバーディーを決めて11アンダー。 一方、イ・ミニョン選手は、このホールでダブルボギーとし、1打差に追い詰められます。

ラウンド解説の村口プロは『渋野さん、何か持ってますね!』

TV解説の森口プロも『100回打っても入るかどうか分からないパット』とお互い驚きのコメント。

後に渋野さん、『歩測で20歩。まさか、入るとは思ってもいなかった。だから、カップインした瞬間、思わず両手をあげてしまった』という。

まるで、優勝決定のワンシーンを見ているかのようでした。このガッツポーズが勝負の流れを引き寄せたといっても過言ではないでしょう。

さらに渋野選手は、17番でもバーディを奪い、イ・ミニョン選手と並びます。ここでも渋野さん、派手にガッツポーズ。

お互い12アンダーでホールアウトして、プレーオフ1ホール目で、渋野選手が待望の2勝目を挙げました。

敗れたイ・ミニョン選手は、『15番のミスが、一番悔しかった』

第2打でグリーンをとらえることができず、20ヤードの第3打も、ピン奥5メートルへ。『ファーストパットを強く打ちすぎてしまった』といい、何と3パットのダブルボギーとしてしまいます。

『わずかなミスから急転。勝負の怖さを改めて思い知った。』という

プレーオフへ臨む際、『無心で行こう』と改めて集中力を研ぎ澄ましましたが、結局、流れを引き戻すことはできなかった。

プレーオフは、これで0勝2敗−。無念の胸中を、絞り出すように語っていました。

渋野さん、勝因は”やっぱり笑顔”

渋野さん、『きょうは、ギャラリーの皆さんが、応援してくださる声がたくさん聞こえていました』

『ボギーを打っても、頑張れの声が聞こえる。これが、すごくうれしくて…。だから、最後まであきらめず、一生懸命にプレーする私をみてもらおうと思った』という。

実は渋野さん、ツアー初優勝から、約2カ月。この期間に紆余曲折があったことも告白しています。

『3週前のサントリーレディスの後に、コーチからプレースタイルがよくない、と怒られました。笑顔を忘れていたのです』

『初優勝してから、ずっと調子がよくなかった。スコアが悪くても笑っていることが、だんだんつらくなったから』

『でも、コーチから注意をうけ、忘れてはいけないな-と反省したわけです。きょうも、ボギーを打って、ズーンとなったけど、しっかりと気持ちを切り替え、笑顔を取り戻すことができました』

45位タイで終わった、サントリーレディスからの2戦で全英女子オープンの出場権を獲得し、そして今回の優勝。

勝因は”やっぱり笑顔”だったんですね!優勝会見でも笑顔を連発する渋野さんを見ていると、こっちまで嬉しくなります。

全英でも笑顔の渋野さんを期待します。

また、今年の目標は獲得賞金1億円突破だそうで、『これで少し近づけたので、引き続き目標に向かってまた頑張っていきたいと思います』

2勝目をあげるのが 難しいと言われる中、見事に優勝。素晴らしいかったです。まだ試合数あるし、今後 どこまで活躍されるか 楽しみです。