<米女子ツアー「スウィンギングスカート台湾選手権」2日目(台湾・ミラマーゴルフCC=6504ヤード、パー72)>

首位と3打差の8位タイから出た渋野日向子は、前半2番パー5で2オンに成功しバーディ。続く3番ではチップインバーディを決めて見せ場を作りましたが、後半、2ボギー・1ダブルボギーとスコアを落とし、2日目は「74」でホールアウト。通算1アンダー、首位と11打差の34位に後退した。

首位は、ツアー通算4勝のホ・ミジョン(韓国)が2日続けて66をマークし、通算12アンダーで単独首位。1打差の2位に昨年覇者のネリー・コルダ(米国)、さらに1打差でミンジ・リー(オーストラリア)と金寅敬がつけている。

渋野日向子、今日の結果

1H 2H 3H 4H 5H 6H 7H 8H 9H OUT
パー4 パー5 パー3 パー4 パー4 パー5 パー3 パー4 パー4 パー36
35
10H 11H 12H 13H 14H 15H 16H 17H 18H IN
パー4 パー4 パー5 パー4 パー3 パー4 パー4 パー3 パー5 パー36
39

強い海風と目のあるグリーンに苦戦

昨日の初日は、強風と雨という悪条件でしたが、2日目は、幸い雨も降らず、風も弱い状態でのスタートでした。

渋野選手は、1番ホールでいきなり2mのバーディチャンスに付けますが、パットが入らずパーでスタート。

続く2番(パー5)ホールでは、2オンに成功して2パットのバーディ。3番ホールでもチップインバーディを奪い、さっそく2打伸ばします。

しかし、4・5番ホールはバーディチャンスに付けたものの、パットが入らず連続パー。初日に引き続き、グリーンには苦戦しているようです。

続く6番(パー5)では、3打目でグリーン奥に切られたピンを果敢に狙うもオーバー。しかし、本人も課題としていた”ふわっと浮かせるアプローチ”できっちり寄せてパーセーブに成功します。

今日初のボギーとしてしまった7番(パー3)は、強いアゲンスト。ティショットがグリーン手前に落ち、花道からのイージーなアプローチをミス。そして1メートル強のパットを外してしまいます。

渋野選手も試合後の会見で「7番で流れが途切れてしまった」と話しています。

風も次第に強風へ

朝は弱かった風も次第に強風へと変わり、試合進行も滞る状態。

毎ホール前の組のプレーを待つような状態では、集中力の維持も至難です。

前半はなんとか1アンダーで折り返しましたが、後半出だしの10番ホールで今日2っ目のボギーを叩き、振り出しに戻ってしまいます。

渋野選手の表情には疲れが見えました。

渋野日向子、台湾2日目、12H

12番(パー5)もツーオンを狙って攻めますが、ボールはグリーン左のバンカーへ。

しかもバンカーの淵に落ちるという不運に見舞われました。前足下がりの難しいショット。やはり出すだけになってしまい、ここもボギーとします。

しかし攻めの姿勢は崩すことなく、13番ホールはピン奥のカラーからアプローチでしっかり寄せてパー。14番(パー3)では、1.5mの位置につけてバーディを奪います。

15番、池ポチャのダボ

渋野日向子、台湾2日目、15番

今日、2回目の不運は15番。左に池がある打ち下ろしのパー4です。

強風の中、ドライバーショットは風に煽られて右のカート道路へ流れてしまいます。

また不運にも、落ちたボールの付近は花壇があり、ドロップする場所も花壇の中という最悪の状態。仕方なくアスファルトの上からそのまま打ちます。

ボールを出すだけのショットでしたが、ここは渋野選手、攻めの姿勢は崩しません。

ピンまで152ヤードでしたが、5Iでピンを狙っていきます。

一見無謀だと思えるショットでしたが、後に渋野さん「イーブンかアンダーパーでなんとか上がりたいと思っていた」

結果、これが左の池に落ちてしまい、ダブルボギーとなってしまいます。

「冷静な判断ができていない」という解説もありましたが、これまで攻めのゴルフを貫いて結果を出してきた渋野選手です。

失敗はしましたが、彼女究極の1ショットと言えるでしょう。

その後も攻めのゴルフで、風向きが読みづらい17番ホールはピン方向の奥に外すもナイスアプローチでパー。

18番ホールでもアゲンストの中2オンを狙います。ボールはグリーンわずかに手前に落ちますが、アプローチで2m弱まで寄せます。

バーディパットは決めきれずにパーでホールアウトでしたが、最後まで果敢に攻めるゴルフを見せてくれました。

スコアは落としたもののバーディチャンスにはつけられていて、パットで流れをつかめさえすれば十分スコアを伸ばせる内容のゴルフです。

予選落ちなしの今大会、3日目、そして最終日の”しぶこチャージ”に期待したいですね。