首位から出た「畑岡奈紗」は、6バーディー、3ボギーの69で回り、通算18アンダーで2年ぶり3度目の優勝を果たしました。

3週前の日本女子プロ選手権以来、国内メジャー連続優勝。日本女子オープンは3度目の優勝です。同じく首位から出た「大里桃子」が通算14アンダー2位。渋野日向子は通算9アンダー7位でした。

畑岡選手は序盤、強い風に苦しみ3,4番と連続ボギーとするも5番でラフからの第2打を1.5メートルに乗せてバーディー。

その後、強い風が吹く中の8番パー3のティショットをバーディチャンスに付け、続く9番と連続バーディを決めて、前半は1アンダーとスコアを伸ばしました。

後半は、10番をボギーとしまたが、その後はスコアを伸ばし通算18アンダー。国内メジャー通算4勝目を達成しました。

これは、樋口久子さんを超える最年少記録で、年間日本タイトル2勝も樋口以来42年ぶりだそうです。

やはり彼女は同世代の中でもメンタル、技術ともに頭一つ抜けていますね!

岡本綾子さんの記録にも近づけるように、これからも頑張ってほしいです。海外メジャーを制覇するのもそう遠くないと思います。

大里選手「良い経験なった」と悔し涙

大里選手は、強い風と最終日の難しいカップの位置に苦戦しましたが、難しいパーパットを決めるなど耐えました。

しかし、9番をバーディとするも前半1オーバーとスコアを落とします。

後半に入り大里選手は、11番の超ロングパットを決めてバーディ。1打差と畑岡選手に食らいついていきます。

見せ場をつくりますが、同じ11番で畑岡選手も10メートル程のバーディパットを入れ替えされ、また2打差にあけられてしまいます。

このあたりは、畑岡選手の強さを感じました。海外で鍛えられたメンタルの強さですね。

結果的には4打差をつけられましたが、最終ロングの2オンは見事でした。惜しくもイーグルとはなりませんでしたが、セカンドショットショットの満振りはギャラリーを沸かせました。

バーディフィニッシュで2位に入ったのは素晴らしいです。

ホールアウト後のインタビューで「飛距離も違うし、ショットメイクも違う…全体的に足りない部分が多いと感じた」「メジャーで最終組で回って、いい経験になった。」と悔し涙を流しました。

シブコチャージならず

6打差を追いかける渋野選手は、3日目終了後のコメント通り攻めのゴルフを見せます。

ショットは好調でギャラリーは大いに沸きますが、再三バーディーチャンスにつけるものの、13番までパープレイとことごとくパットが決まりません。

やっと13番でバーディを決めるも次の14番はボギーとし、結果はイーブンと9アンダーのままで7位という成績でした。

「パッティングで流れをつかむことができなかった。」「優勝争いの仲間に加わりたかった気持ちはあったので悔しい」

いや!パープレイでもすごいんですけどね!

でもギャラリーが求めるものはシブコチャージです。毎回優勝争いなんて出来ないとわかっていても今の渋野選手は期待されます。

「何かやってくれそう!」そんな魅力のある選手です。

渋野選手が思う「見ている方が楽しめるゴルフをしたい!」というプロ根性で努力する限り、彼女の人気は衰えることはないでしょう。