渋野日向子と鈴木愛の似顔絵
<大王製紙エリエールレディスオープン 最終日◇24日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)>

3日目を13アンダー・首位の森田遥プロと2打差で終了した渋野日向子プロと鈴木愛プロ。最終日は同組となり、お互いスコアを伸ばすバーディ合戦となりました。

史上初の4連続優勝を狙う鈴木プロに先週予選落ちとなった渋野プロが食らいつきます。

森田遥も追い上げて3人のトップ争い

最終組の2組前で回る両者は、5Hを終わった時点ですでに首位の森田遥プロを捉えます。

ライブ放送をやってないのが非常に残念でしたが、私は速報を見て興奮。7Hでも両者がバーディを奪います。

どちらが先に奪い、奪い返したのか非常に見たかったですが、渋野と鈴木がいち早く首位に立ったのは嬉しかったです。

その後、9Hで鈴木プロがバーディを奪い単独首位となりますが、負けじと渋野プロが10,11Hと連続バーディを奪い、食らいついていきます。まさに名勝負でしょう。

TV放送が始まると渋野と鈴木の組は15H。森田遥も追い上げて3人が18アンダー。他に4人が2打差を追うという大混戦です。

渋野プロ、15Hで単独首位

15Hの2ndショットからの放送で、先に打った鈴木は1.5mのバーディチャンスにつけ、渋野の2ndはピンから5m程の位置でした。

鈴木は単独首位に抜け出すチャンスです。

しかし、先に決めたのは渋野プロ。下りのラインをジャストタッチで沈めて19アンダーとします。

当然、鈴木プロも入れ替えすだろうと思いましたが、僅かに外れてパー。渋野プロが単独首位に躍り出ました。

鈴木は大変悔しそうな表情で渋野も笑顔はありません。お互いガチ勝負です。

鈴木プロ、池ポチャで痛恨のボギー

続く16Hではお互いパーでホールアウトしましたが、渋野はあわやチップインかと思わたバーディ逃しのパー。鈴木は、5mほどのバディーパットを外してのパーです。

お互い楽々のパーセーブでしたが、鈴木はパターを叩きつける仕草を見せるなど、明らかにイライラ感があります。

続く17Hでは、ティショットがまさかの池ポチャです。このホールをボギーとし、事実上の勝負有りとなりました。

このまま渋野プロが逃げ切り優勝です。

しかし、最終18Hの意地バーディフィニッシュは流石、今季7勝を挙げた実力だなと思いました。

史上初の4連勝は叶いませんでしたが、やはり鈴木プロは強い。それに食らいついた渋野プロも立派です。

私的には女子プロゴルフの歴史に残る名勝負です。このような試合をしていれば、これからもファンが会場に足を運ぶでしょう。

会場に行けない人のために、ライブ放送は見たいですが・・・

渋野プロのホールバイホール

1H 2H 3H 4H 5H 6H 7H 8H 9H OUT
パー4 パー4 パー3 パー4 パー5 パー4 パー4 パー3 パー5 パー36
33
10H 11H 12H 13H 14H 15H 16H 17H 18H IN
パー4 パー5 パー3 パー4 パー4 パー4 パー3 パー5 パー4 パー36
33

鈴木プロのホールバイホール

1H 2H 3H 4H 5H 6H 7H 8H 9H OUT
パー4 パー4 パー3 パー4 パー5 パー4 パー4 パー3 パー5 パー36
32
10H 11H 12H 13H 14H 15H 16H 17H 18H IN
パー4 パー5 パー3 パー4 パー4 パー4 パー3 パー5 パー4 パー36
35

追記:渋野プロ、世界ランキングが12位に上昇

渋野プロ、今大会の優勝で15位まで下がり続けた世界ランキングを12位まで上昇させました。

自己最高は「デサントレディース東海クラシック」の優勝で11位です。